般若芳行の木工家具展に寄せて
天然の良質な木から木工家具を作る作家・般若芳行。木の温かみと、
包み込まれるような優しい感覚が、体の中を通り抜けます。金沢美大を卒業後、
天童木工で修業し、長野で作家活動を続けています。
木との運命的な出会いを大切に、木と対話し、形を生み出していきます。
木の手触りがこんなにも心を落ち着け、意識をのびやかにするものだ
とは、彼の家具に出会うまで知りませんでした。金沢に生まれ、この土
地に育まれた優しさと木の波長が同調してひとつのものができあがる。
木は、その中にある記憶や時間の流れを伝えてくれます。急ぎ足で、短
期的な人間のものの見方をいさめてくれるようです。
今回はアルトラでの11回目の個展になります。日を追うごとに研ぎ澄まされる
般若芳行の生みだす形に、触れてみてください。木への敬い、調和が、そして、
木自体の柔らかさや香りが、形の細部から全体の形から伝わってくるはずです。
般若 芳行 略歴
1993 金沢美術工芸大学 工業デザイン科 卒業
1994-96 (株)天童木工
1997 上松技術専門校 木工科 卒業
1998 同校 実習生
97 全国総合技能展労働大臣賞佳作
98 同賞入選
1999 独立
ギャラリーアルトラにて初の個展
2003 「食の器」コンテスト(信濃美術館)入選
2006 金沢21世紀美術館デザインギャラリーにて
「木工家具のニューウェーブ 般若芳行展」
その他、個展・グループ展多数

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